(回顧録)「一晩で終わらせろ」

イオンショッピングモール宮崎内 「宮崎セントラルシネマ」改修が行われた時、私達もそこにいました。

映画館の全面改修ということもあり、工期は「ない」、物販などをしているブースの背面全てにタイルを「一晩」で張れ。とのミッションをいただきました。その平米数50㎡。通常であれば4人で2日。これを6人で一晩で終わらせないといけなくなりました。 

作戦は「とにかくやる」 営業の私が技術者に現場説明をしているとき、チーフの川崎は「まず無理やな」と、思っていたとのこと。私は一言「やりましょう」斯くしてイオンショッピングモール閉店の22:00から明朝06:00までの長いようで短い夜間作業が始まりました。

張るタイルは名古屋モザイクの「コラベル」ドラマでも使用された非常に人気の高いタイル・・・しかしこのタイルは異型タイルであり、形がトランプのスペードの形に近く、通常のタイルより非常に張り手間のかかる逸品。これを見てチーフの川崎も益々、「ムリムリ」と、思ったそうな。


墨打ち風景

タイルは装飾品であり、仕上がりの「美しさ」が第一。寸法を計り、計算を重ね収まりを決定させ、墨を打ちます。左手壁に黒い線が見えると思いますがこれが「墨」です。これに合わせてタイルを張ります。

張り始め

下段壁は左手にまだ数メートル延びており、施工の過酷さが見て取れると思います。左手にあるテントは防塵を目的とした「タイルカットエリア」集じん機もセットし外に粉塵が出ないようにします。 この中が暑いのなんの。カット担当のT君、暑い中すみませんでした。

張り方の方針決定中

作業開始から2時間、「やはり進まない・・・」しかし朝日が上るまでには終わらせないといけない、なんともやりにくいタイルであるが依頼は依頼、最善の策を考えてくれていました。

張り方が終わったのが午前4時すぐに目地・・・無理?

ようやく全面への張り方が終わりました。ここで休憩。2階にある喫煙ルームで束の間の休憩です。タイル用のボンドはすぐに乾くものではなく、すぐに目地を詰めると折角綺麗に張ったタイルが動いてしまい、景観が悪くなります。しかし朝日まで残り数時間、「今日の仕上げは無理やろ」と、漏れる。しかし終わらせなければなりません。休憩室に漂う重たい空気。

タイルが足りない!!!!

何と、本日で終わらせないといけないにもかかわらず「タイルがたりないっぽいよ」と、報告が。血の気が引き冷や汗が、「嘘でしょ?」注文すれば入るまで中一日、そんなことは有り得ない!!!血眼で私は切れ端や紙張り余剰分をかき集め、細かく張っていただくことに・・・努力は実りギリギリなんとか足りたのでした。

迷っている暇はありませんでした。対策を練って目地詰め開始

「目地を水分大目に練り、柔らかくして詰めよう、そうすれば完全に乾いていなくても動きにくい、ピンホールが出やすくなるが拭き上げたあとに処理して回ろう」ということで、すぐに詰めることに。残り時間は2時間。

粗拭き、仕上げ拭きのローラー作戦

なんとか目地詰めも佳境の拭き上げへ、ここらかまた乾拭きをします。ここでタイムリミットの6時に、「延長」です。あと30分ください!!!!

美しい!!06:15完了!!

約50㎡もの20メートル×2.5メートルほどの壁を一晩で終わらせるという不可能事を何とか終わらせてくれました!

そして片付け。排水を出さないように大きな枡を用意しそこで道具の清掃。あとは会社にて処分しました。終わった後はメンバーで朝食を摂り、余韻を分かち合いまた次の現場への意気込みを高め合いました。

何気なく見ているタイルでしょうが、1つ1つの現場にドラマがあります。

宮崎セントラルシネマさんへお越しの際は食べ物などを買うブースの背後、その白い壁を少しでも見てみてください。何気なく装飾しているようですが、非常な努力の基に施設の色を担っているのです。今回の施工も我々にとって非常に勉強になりましたし、お仕事をくださった大和開発樣には感謝しかありません。タイルのことならイワクラへ是非ご相談ください!